中日ドラゴンズの堂上直倫、福田永将、大野奨太が今季限りで現役引退することが判明した。10月3日の本拠地バンテリンドームの最終戦で、引退セレモニーが実施される模様だ。
シーズン終盤の9月となり、他球団でも当然のことながら、来季に向けた「人員整理」が始まっている。在京球団の事情に詳しいスポーツライターは、巨人からDeNAに移籍した2選手が戦力外の危機にあるとして、次のように明かす。
「今季限りでクビと言われている1人目は、田中俊太です。昨年は19試合の出場にとどまり、今年は1軍での出場すらありません。2軍でも打率2割3分9厘と低迷しています」
広島・田中広輔の弟として知られ、東海大学から日立製作所を経て巨人に入団した野球エリート。1年目から99試合に出場し、2020年オフにFA移籍した梶谷隆幸の人的補償でDeNAに移籍した。ところがDeNAでは、ほとんど活躍したシーンを見せていない。
「2人目は宮國椋丞です。昨年はしこたま打たれて、防御率が8.71まで悪化。今年は8月6日に出場選手登録されましたが、8月13日の巨人戦で岡本和真に本塁打を打たれて、2回2失点。翌14日に2軍落ちしました。今季は2登板だけで、防御率は6.75と厳しい数字となっています」(前出・スポーツライター)
宮國は2010年に糸満高からドラフト2位で巨人に入団し、2013年は開幕投手にもなった。右肩痛もあって2020年限りで自由契約となり、トライアウトに参加。入団テストを受けて2021年からDeNAでプレーしていた。
田中も宮國も30歳を過ぎた。若返りを図るDeNAのチーム事情には逆らえないかもしれない。
(田中実)