先日、「古希の祝い」を開かせてもらいました。楽しかったな~。二次会、三次会‥‥。いや、アルコール消毒が過ぎて、記憶まで消毒してしまい、覚えてないんだよ。最後は祇園や銀座のお姉さんたちに介抱されたらしいんだけど、惜しいことしたよ(笑)。
忙しい中、本当にたくさんの人に集まってもらってうれしかった。この場を借りて、お礼申し上げたい。芸能界はもちろん、財界や政界からも集まっていただきました。元総理の菅直人さん、公明党代表の山口那津男さん、与野党の別なく政治家の皆さんにもリラックスしてもらえたんじゃないかな。みんなの党代表の浅尾慶一郎さんと前代表の渡辺喜美さんを並べてしまったから、この2人だけは緊張していたかも(笑)。
それにしても、永田町から流れてくるニュースは情けない話ばかりだね。
【安倍政権「女と金」で失態続く】
女性閣僚だった2人、小渕優子前経産相と松島みどり前法相の同時辞任に始まった安倍内閣の「女と金」の激震が続いている。経産相となった宮沢洋一議員は「SMバー」への支出、東電株保有、さらには外国人企業からの献金など相次いで金の問題が噴出。おかげで、肝心の国会審議が停滞している。
私が期待した女性閣僚が同時に辞めたのは残念だったけど、問題は辞めた理由だ! 芝居のチケット買っただの、うちわ配っただのと、ちょっと次元が低すぎませんか? 「SMバー」に至っては、もう論外だよ。そっちの世界には明るくないんだけどさ。縛ったり、ムチで叩いて、ロウソク垂らしたりして、それでお互いが喜んじゃう‥‥。それだけ知っていれば十分だって? ハハハ。
冗談はさておき、宮沢さんは「私は行っていない」って弁明していたけど、いいんだよ、別に大臣がそっちの趣味を持っていても。問題なのは、観劇代にしろSMバー代にしろ、政治資金から支出するなって話だよ。政党助成金は国民の税金から出ていることを知らないわけじゃないよね? それに、政治と金の問題なんて、彼や彼女らが政治家を志す以前からつきまとっている問題だった。だったら、もし身辺を洗われたら、こういうことになるってわかっていたはずだよ。
これは、政治家としての自覚のなさが招いた事態、情けないよね。小渕さんは親父さんが亡くなって、急に選挙に立ったのかもしれないけどさ、政治家を志す時に、自分たちがどんな思いで立ち上がったのか、ぼやけてしまっているんじゃないのか。
そう考えると、「一票の重み」というのを、我々も意識しなきゃいけない。もちろん任命した側にも問題はあるけど、文句言うのも天にツバを吐いているようなもんで、結局我々、選挙民に帰ってくることなんだ。
有権者も芝居を観に行くなら、自分の金を出す。政治家もいや、秘書が行ったんだっけ? まあ、いいや。SMバーに遊びに行くなら、自分の小遣いで行けばいいじゃない。たった数万円が自分の足を引っ張る可能性があるんだからさ。
それに、遊びは自分の金で遠慮なくやったほうがおもしろいんだよ。額に汗して稼いだ金をパーッと使う気持ちよさがわからないのかな。中途半端なSMバーに行って、喜んでいるんじゃないよ。政治家なら自腹でもっと一流の店に行け!と言いたいところだね。
◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。