YOU、大久保佳代子、ファーストサマーウイカ…といえば、芸能界を代表する「冷めた女」だ。彼女らが集結した「上田と女が吠える夜」(9月13日・日本テレビ系)は、常に冷めた目で世の中を見てしまう「ドライすぎる女」特集だった。そこに登場したタレント「あの」の主張が物議を醸しているのだ。
「世間がワーッて出来事で盛り上がってる時」に、どうしても冷めてしまうというあのはまず、日本中を熱狂させた今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を引き合いに出した。
「スポーツ選手たちは多分、凄かったと思うんだけど、自分たち(ファン)は何もしてないじゃないですか。何もしてないし、頑張ってもいないのに、なんであんなに誇らしげに喜べるのかな。あと『応援するパワーを送ります』とか。パワー? まやかし? オカルト? 何言ってんだろう」
スポーツに熱狂し、声援を送るファンをバッサリと斬り捨てたのである。ゲストの俳優・加藤清史郎がこれに反論する。
「大好きな阪神戦とかも、テレビだとしても気が向いたらユニフォーム着るし、バット持って応援歌を歌う」
だがこれもあのは、真っ向から否定。
「やめたほうがいい」
あのの持論について、スポーツライターが語る。
「バラエティー向けの発言にしても、さすがにスポーツファンを愚弄しすぎ。『偉いのは選手であって、ファンは偉くない』という主張は、ダウンタウンの松本人志も自著『遺書』で綴っていて目新しさはないですが、自宅で阪神を応援する加藤への『やめたほうがいい』は明らかに暴言。ファンからすれば『ほっとけや』のひと言ですよ」
そしてこれらの暴言は、スポンサーにも波及する。
「今年7月から、あのはゲームメーカーであるコナミのイメージキャラとして、野球ゲーム内に登場。チアガールの衣装を着て、プレイヤーのチームを応援する役割を担当しました。一連の暴言で、コナミが契約更新を躊躇するのは避けられないでしょう」(前出・スポーツライター)
自らの首を絞めることになるとは、売れっ子ゆえの慢心なのか。
(山倉卓)