9月27日で女優の竹内結子さんが亡くなってから早くも3年が経つ。彼女の美しい姿や演技は今も鮮明に心に残っているが、リアルにそのままとなっているのが本人のインスタグラムだ。エンタメ誌ライターが語る。
「竹内さんは2017年7月5日にインスタグラムをスタートさせ、101件の投稿をしています。親友のイモトアヤコが登場するプライベートな投稿もあり、ファンならずとも楽しめるアカウントでした。フォロワーは76万5000人。最後の投稿は亡くなる約1カ月前の9月1日、商品のPRイベントに出演した時のもの。そこでの生き生きとした笑顔を見ても、すでにこの世にいないことがまだ信じられません」
その最後の投稿には、毎日のように「結子さんに会いに来ました」「今でも結子さんを思い出します」とファンからのコメントが書き込まれている。
ファンの交流の場として残しているのかもしれないが、削除できない可能性もある。このデジタルな遺品の問題は一般の人にも無関係ではないと、IT系メディアのライターは警告する。
「亡くなった方のSNSは、基本的にそのまま放置されます。悪意のある第三者に乗っ取られて利用されることもあることから、本来であればアカウントを削除、もしくは閲覧のみとなる追悼アカウントに移行するのがベストです。それらを行うにはIDとパスが必要ですが、遺族が知らないケースが多く、その場合、死亡証明書や身分証明書を用意する必要がある。面倒な手続きなのでやらない遺族も少なくありません」
このような事態を避けるため、何かあった時のためにもデジタル遺品のメモを残しておくのが得策だという。
「自分のスマホやパソコンのパスワード、SNSのIDとパスワードなどをプリントアウトして紙にしておきます。契約しているサブスクやネット銀行のID・PASSも入れておくといいと思います。それを封筒に入れて封印し、厳重に保管しておきましょう。『自分が亡くなったら開けるように』と家族に伝えておけば完ぺきです」(前出・IT系メディアのライター)
いつ何があるのかわからないのが人生。もちろん自身の判断によるが、一度考えてみてはどうか。
(鈴木誠)