10月2日午後2時から行われたジャニーズ事務所の2度目の会見冒頭で、東山紀之が新社名を発表。17日から「SMILE‐UP.(スマイルアップ)」となり、今後は被害者補償業務のみに専念する。
前回の会見に登壇していた藤島ジュリー景子前社長は不在で、井ノ原快彦がメッセージを代読した。「伯父ジャニー、母メリーが作ったものを閉じるのが、加害者の親族としてできること」として、ジャニーズ事務所の廃業を宣言。と同時に、「ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切なくしたい」と強いメッセージを残している。
そうした会見の現場は、前回以上に大荒れだった。2時間の制限時間が設けられていたこともあり、質問の順番をめぐって報道陣のイライラが爆発するシーンが展開されたのだ。
「マイクを渡されてもいないのに勝手に質問する一部の記者に対し、他媒体の記者たちが明らかに苛立っていました。会見中、何度も『順番を守れ!』という怒声が飛び交いました。質問をしたいのはどのメディアも同じ。ジャニーズを厳しく追及して正しいことをしている気なのかもしれませんが、私個人の印象としては『正義の暴走』にしか思えませんでしたね」(出席したウェブメディア代表)
中でも暴走ぶりが目立ったのが、ニュースチャンネル「Arc Times」でキャスターを担う東京新聞の望月衣塑子記者だった。ウェブメディア代表が、憮然とした表情で続ける。
「彼女は『一社一問』のルールを無視して、何度も強引に質問。司会者や壇上の井ノ原からたしなめられるシーンがありました。前回の会見でも暴走していたので『またあの人か…』とアキレてしまいましたね」
さらに驚くべきは、意外な人物に同情が集まる珍事に発展したことで、
「会見後にとある記者が『米倉涼子へのトバッチリが心配だ』と苦笑していました。望月記者は米倉主演のドラマ『新聞記者』のモデルとなった人物で、外見も米倉に似ている。まさしく『メディア界の米倉涼子』です。今回の会見を見るに、『本家』のイメージダウンにつながる心配が出るほどの暴れっぷりでした」(前出・ウェブメディア代表)
「空気を読まない姿勢」で、ジャーナリストとしての評価は高い望月記者。全国が注目した会見で一躍、時の人となった。
(川瀬大輔)