阪神タイガースの優勝に続いて藤井聡太八冠が誕生したら、受験生の新たなゲン担ぎになるかもしれない。
日本将棋連盟会長の羽生善治九段はX(旧Twitter)上で、10月1日から始まった「新・将棋会館建設プロジェクト」第五期クラウドファンディングへの寄付を呼びかけた。
日本将棋連盟は創立100周年となる来年2024年に東京と大阪に新将棋会館の建設を予定しており、全6回にわたる「新・将棋会館建設プロジェクト」と題したクラウドファンディングを実施。第五期の返礼品が2023年10月1日10時から公開された。
羽生会長が「今回はヒグチユウコ先生とコラボさせて頂きました。ぜひよろしくお願いします」と呼びかけた返礼品で話題になっているのが、平成と令和の「七冠」羽生会長と藤井七冠のそれぞれが描いた将棋ゆるキャラ「SHOちゃん」入りのポーチ(寄付額1万円)、そして藤井七冠直筆のイラスト入り(前面のワンポイントのみ)「パイナップル星からの使者」パーカー(寄付額3万円)だ。
なぜ「藤井七冠=パイナップル」なのか。それは過去の「令和4年版 将棋年鑑2022」誌上の藤井七冠インタビューに由来する。好きな果物を聞かれた藤井七冠はこう語っていた。
「ひとつ挙げるならパイナップルです。パイナップルはハズレがないので(笑)。果物はどうしても味のバラつきがありますけど、パイナップルだけは常に美味しい。マンゴーも好きなんですけど、モノによって味が違う印象があるので。その点、パイナップルは安心感があります」
対局で常に先を見通す藤井七冠は、食事にもイメージ通りの味と出来を求めるらしい。今年8月、佐賀県嬉野市で開かれた王位戦第4局でも、間食にうれしの紅茶アイスティーとパイナップルジュースを頼んでいる。
羽生会長は「本人の承諾が取れたので」と、パイン星人を描いている「藤井画伯」の写真と「パイン星人の原画」をX上に追いpost。画伯が笑顔でパイン星人を描く珍光景に羽生会長が注釈をつける展開に将棋ファンが沸き立ち、この羽生会長の投稿にはわずか1日で220万件のアクセスがあった。
さっそくこれに反応したのが、阪神・岡田彰布監督の好物たるパインアメだ。同社はやはり試合中の岡田監督と同じように、対局中にパインアメを舐めていることで知られる森内俊之九段を応援するなど、これまでも将棋と縁はある。
ひょっとすると次で最後の「新・将棋会館建設プロジェクト」第6期クラファン。阪神優勝コラボに続いて、森内九段+藤井七冠+パインアメのコラボグッズが出るかも。
(那須優子)