10月7日放送の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で新たな旅番組がスタートする。タイトルは「三代目JSBの『ご主人何代目?』路線バス“老舗店”対決旅」。
番組公式サイトによると、三代目J SOUL BROTHERSのNAOTOと山下健二郎が2チームに分かれて老舗の主人に何代目か聞いてまわり、代の合計数が多かったほうが勝ち。主人が三代目以下だった場合はドボンで、それまでのポイントは没収。公式サイトは「ハラハラドキドキ、最後までどんでん返しの可能性があるスリル満点の対決旅!」としている。
新たな旅に期待する声もあるが、なぜこの2人が選ばれたのか。テレビ誌ライターが語る。
「土スぺではEXILEの松本利夫が出演した『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』の視聴率がよかったことで、松本はその後『路線バスで鬼ごっこ』(水バラ)のレギュラーになりました。今回、三代目JSBが起用されたのは、松本同様に視聴率を稼げると考えてのことでしょう。加えて山下は今年5月に『鉄道沿線歩き旅』(土スぺ)に出ており、評判も上々でしたからね」
つまり三代目JSBの人気におんぶに抱っこ状態というわけだが、テレビ誌ライターはこうも続ける。
「タレントの人気に頼らず企画勝負で番組を作り『池の水ぜんぶ抜く』や『YOUは何しに日本へ?』などの人気コンテンツを送り出し、『企画のテレ東』とまで言われていただけに残念な限りです」
三代目JSBにひっかけて老舗の主人が何代目か聞く、という安易な内容も否定的な意見が出た理由の1つ。松本の「路線バスで鬼ごっこ」のように、もっと練り込んだ企画をファンは期待している。
だがこの点に関しては「テレ東があえて安易な企画にしたのではないか」と前出のテレビ誌ライターが推測する。
「今回は次の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(土スぺ)に向けての観測気球なのかもしれません。いまひとつな企画で視聴率を稼げば、NAOTOと山下健二郎は期待通り『数字を持っている』ということになる。それが証明されれば、安心して2人をバス旅の新コンビに起用できます。そうなった場合、バス旅の三代目コンビに三代目JSBが就任ということになりますね。だからこそ今回は、『代目』にこだわって番組を作ったのかもしれません」
現在、女性3人が旅をする「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」があるが、スピンオフ的な扱いで本家バス旅の続編が待ち望まれている。その時、旅をするのはNAOTOと山下健二郎かもしれない。
(鈴木誠)