18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神。次に目指すのは38年ぶりの日本一だが、その前に待っているのがクライマックス・シリーズ(CS)だ。10月14日から始まるファーストステージ(3試合制)広島-DeNAで勝ち上がったチームと、18日から始まるCSファイナルステージで戦うことになる。
CSファイナルは6試合制で行われ、1位阪神には1勝のアドバンテージがあり、試合は全て本拠地甲子園で行われるなど有利な条件で行われるが、勝負の世界は何が起こるかわからない。
CSファイナルの阪神のキーマンは誰か、5日放送の「ほっと関西」(NHK)で阪神OBの赤星憲広氏が語っていた。
赤星氏によると、投手では3年目の今年10勝を挙げ、防御率1.75で初タイトルである最優秀防御率を獲得した村上頌樹投手で、
「クライマックスシリーズ自体、まず初めての登板だと思うが、彼の本来の力を発揮できるかどうか? 僕はできると思っている。今年のピッチャーの象徴だと僕は思っているので、彼がCSでどんなピッチングをするかによって大きな影響を及ぼすんじゃないかなと思っている」
一方の野手は坂本誠志郎捕手。8月に梅野隆太郎捕手が骨折で離脱以降、優勝を果たすまでの全試合先発でマスクをかぶった。
「とにかく短期決戦はキャッチャーが大事だと思っていて、配球がすごく大事。今年、坂本選手の配球は素晴らしいと評価されている。強気の配球と思いきや、バッターが裏をかかれるような配球をしたり『嫌な配球するな』『よく抑えられたな』というイメージがあると思う」
と赤星は指摘し、シーズン通りの配球をするのか、CS用の配球をするのかを楽しみにしているとした。
そのCSについてスポーツライターによれば、
「毎年の事ですが、阪神ファンの間からは『CS不要論』や、せめて2位と10ゲーム以上開いた場合はCSはいらないのではないか、とした意見も出ている。もちろん広島、DeNAファンにとってはシーズンを長く楽しめ興行的にもオイシイ面はあるものの、今回については阪神にはすんなり勝ってもらってオリックスとの関西ダービーを見てみたい、との野球ファンの声は多いようですね」
ともあれ阪神のCSでの戦いぶりに注目したい。
(鈴木十朗)