巨人の阿波野秀幸投手チーフコーチ、小笠原道大3軍打撃コーチ、石井昭男巡回打撃コーチが今シーズン限りで退団すると、球団が発表した。球団OBが舞台裏を解説する。
「10月3日の最終戦をもって巨人はリーグ4位が最終確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。その結果、3年契約の2年目だった原辰徳監督は辞任し、阿部慎之助が新監督として采配することが電撃的に決まった。今回退団する3人は、いずれも『原人脈』で引っ張ってきた人材。阿波野コーチは原前監督が自ら連絡を取って、ユニフォームを着させた。小笠原コーチは原監督第1次政権時代に、日本ハムからFAで獲得した選手。そして石井コーチは原監督と同じ東海大の出身で、いずれも原色が濃い面々ばかり。その一派を排除するという、阿部新監督の並々ならぬ思いが組閣に現れていると思います」
ところが阿部新監督も、同じ轍を踏みそうな予兆が…。
「監督の出身大学、中央大の人材をやたら集めて要所に置こうとしています。現役時代から可愛がっていた中央大出身の亀井善行打撃コーチは、ファーム強化でチーフ格への配置転換が検討されている。ロッテからは、現役時代にバッテリーを組んでいた澤村拓一を呼び戻す構えです」(前出・球団OB)
歴史は再び繰り返されるのか。