西日本最大級の野外イベント「イナズマロックフェス」が10月7~9日の3日間、滋賀県草津市の琵琶湖湖畔で開催された。同フェスは2009年に発足し、今では地元恒例のイベントに成長。15周年の節目を迎える今年は3日間で計13万人を動員する大盛況となった。
ところが、あまりにも多くの観客が殺到したため、特に「女子トイレ」問題が勃発。1時間以上待ちの「トイレ行列」に悲鳴が上がった。
同フェスではチケット料金の安い立ち見席の「IGA」と、椅子やテーブルが置いてありゆっくり飲食を楽しみながらライブを楽しめる座り席の「IVIP」が設置されているが、どうやらトイレ不足は大人数が押しかけたIGAのエリアで発生したようだ。
音楽ライターが語る。
「今年は9日に大雨が降ったこともあり、寒さでトイレが近くなった人が続出しました。またコロナ明けで参加者が増加し過去イチの動員と相まって大渋滞に。1時間以上も並ぶ緊急事態に限界を突破してしまった客も少なからずいたようです。IVIPは例年通り快適だったようですが、こちらは高額にもかかわらず速攻でチケットが売り切れるほどの人気。来年はさらに争奪戦になるでしょうね」
フェスやイベントのトイレ問題は、特に女性にとって深刻だ。例えば2007年に富士スピードウェイで行われた「F1日本グランプリ」ではレース後、御殿場行きのシャトルバスが交通渋滞のために到着せず、大雨の中5時間待ちに。トイレを我慢できなくなった女性が行列から見える位置でしゃがみ込み、泣きながら用を足す姿があちこちで見られた。当事者にとってはトラウマものの悲劇といっていいだろう。
来年のフェスではトイレ事情が改善されていることを祈りたい。
(ケン高田)