芸能

みのもんた「次男逮捕」謝罪後に猛反撃に出たら仕事が一気になくなった/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

 まあ、本人も事件を伝えるメディアに苦言を呈したかったのだろうが、それにしても謝罪会見からわずか10日目にしてラジオ生出演し、メディア批判に終始するとは…。

 みのもんたの次男で日本テレビ社員のA氏(当時31歳)が2013年9月11日に、窃盗未遂容疑で警視庁に逮捕された。2日後の13日朝、みのが自宅前で謝罪会見を開き、詰めかけた100人を超える報道陣を前に、自身の進退を匂わせるがごとく、細川ガラシャの辞世の句「世の中の 花も花なれ 人も人なれ」(花は散る時を知っているからこそ、花として美しい。人間もそうでなけれならない。今こそ散るべきときである、の意)との言葉を引用。深々と頭を下げた。

 みのは「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」として、ギネスに認定(2006年)されていた。報道番組からバラエティー、ラジオまで何でもこなす超売れっ子。次男逮捕の際は、

「(この事件を)キャスターとして公明正大に処理できるかといえば、今の私はややもすれば、身びいきする立場に立ってしまう。女房(前年5月に死去)なら、すぐに『自粛しなさい』というだろうなと思い、今朝決めました」

 この事件を機に「みのもんたの朝ズバッ!」「みのもんたのサタデーずばッと」(ともにTBS系)への出演自粛を発表。辞世の句引用で、その出処進退にがぜん耳目が集まることになった。

 謝罪会見後の9月21日、ラジオ番組「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」(文化放送)に生出演。ここでなんと、反転攻勢に出たのである。前日に先祖の墓参りに出かけたというみのは、こうブチかました。

「ご先祖様にね、世間をお騒がせしていて大変申し訳ございません、と…。といっても、別に私が騒がせたつもりは全くないですよ。私が何やったわけでもなんでもないわけだし。各雑誌社の方が創意工夫なさって書いている。番組を降りるつもりはなかった」

 あの自宅前での謝罪会見は一体何だったんだと思える主張を繰り返すと、さらには、

「(自身を批判するコメンテーターに対し)もしあなたが私の立場に立った時はどうするのか。そういうことを考えながら、これからはおしゃべりになった方がいい」

 とまで言い切ったのだから、ビックリ。危機管理の専門家を取材すると、

「このタイミングで、あの発言は最悪。視聴者の信頼を失い、不信感を増幅させたことだけは間違いありませんね」

 一方、みのを知る民放局の番組制作スタッフも、

「局内ではこれで、ギャラの高いみのさんを切りやすくなったという声が上がっていますね」

 そして予想通り、バッシングに晒されたみのは仕事が激減。最後に残った関西ローカルの冠番組「朝からみのもんた」(読売テレビ)も2021年3月の放送をもって終了。まさにあの会見で語った「花も花なれ 人も人なれ」という言葉を噛みしめることになったのである。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論