性感染症の「梅毒」感染者数が最速ペースで急増している。国立感染症研究所のまとめによると、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も速いペースで増加を続けており、過去最高を記録した2022年の同時期と比べ1.24倍となっている。1年間の感染者数が過去最高を更新することは間違いないだろう。
増加の原因はハッキリとはわかっていないが、新型コロナウイルスが収束して以降、SNSやマッチングアプリで見知らぬ人と簡単に出会えるようになったことが一因とみられている。
エンタメ誌ライターが語る。
「10月15日に警視庁は新宿・歌舞伎町の『トー横』エリアを一世補導し、夜11時以降に外出していた13歳から18歳までの中高生ら、いわゆる『トー横キッズ』42人を補導しました。そのうち6割が地方在住者で、中には新潟から来ていた女子高生もいました。昨今、都内では裕福そうなオジサンと若い女性という『パパ活』を思わせる組み合わせの男女が急増しており、こうした事態も梅毒がまん延する原因と見られています。例えば長野市しかり、地方でも最多ペースで感染者が急増しているのは、感染した女性が地元に戻り、さらに拡散しているからでしょうね。もはや正規の性サービス店の方が女性の管理がしっかりしているぶん、安心と言えるかもしれません」
9月6日には大阪府の吉村洋文知事が定例会見で梅毒患者が増加していることについて言及。早期発見・早期治療が重要とし「感染の疑いがある人や予防策なしに性的接触をしたなど、不安がある場合は検査を受けていただきたい」と呼びかけていた。身に覚えのある方は、すぐに検査を受けるべきだろう。
(ケン高田)