10月16日放送「有吉クイズ」(テレビ朝日系)は、長州力とあんり(ぼる塾)による新大久保ロケの様子がクイズ形式で流れるものだった。この番組で2人がロケをするのは二度目だ。
前回の鎌倉ロケでは、初顔合わせの時から長州はあんりにベタ惚れ。散策中は長州の方からあんりの手を握り、パーラーではお互いにプリンを「あ~ん」と食べさせ合い、終始ラブラブな雰囲気だった。
今回の新大久保ロケでは、そんな2人の前にある人物が現れたらどうなるか、というのがクイズのお題。その人物はなんと、藤波辰爾だったのだ。
藤波といえば、長州と数々の死闘を繰り広げ、その試合は当時の実況を担当していた古舘伊知郎によって『名勝負数え唄』と呼ばれた、いわば因縁の相手だ。
そんなことは、昭和プロレスファンにとっては基礎教養。ところが、その契機となった長州の「藤波!俺はお前の噛ませ犬じゃないぞ!」の発言を含め、長州と藤波の関係性を、スタジオ出演した芸人たち、あんり、ヒコロヒー、森田哲矢(さらば青春の光)、せいや(霜降り明星)らはこの日初めて知った様子。「そうか。あれから40年以上も経つのか」と隔世の感を禁じえない。
VTRが始まると、待ち合わせ場所に現れたあんりに向かって、ひと足先に到着していた長州は、
「お前、痩せたな。頑張ってんだね」
どれだけ贔屓目なんだと思うような言葉をかけ、
「お久しぶりです。よかった。覚えててくれて」
と安堵するあんりに「忘れるわきゃない」と早くもデレデレだ。そして2人の会話は続く。
「学生時代に、けっこうここで遊んでたんですよ」
「何をして? 誰と?」
「韓国料理食べたりとかして。女の子の友達と」
「そうか、安心した」
長州は今回も街ブラ開始早々、あんりの手を握り、早くもデート気分だ。
まずは2人で熱々のチーズ入り「10円パン」を頬張るのだが、注文したひとつをあんりが食べると、長州がその噛み口に間接キス。「美味しいね」とご機嫌だ。
「今日、私とのロケで大丈夫ですか」
「ゆうべは寝られなかった、楽しみで。仕事とわきまえてね、来てんだけど、なかなかね」
そんなデレデレの長州は、パンダのワンポイントが入った長袖Tシャツをプレゼントされると、
「ありがとう!本当に嬉しい」
しかし次の移動中、偶然を装って藤波が登場する。あくまで「偶然に」というテイの藤波に対し、「いや、ありえない」と言い放つ長州は、スタッフに向かって「仕込んだな。ここまでやるのか」と詰める。さらに藤波に向かって「これは言っとくけど、もうリング降りて何年も経つけど、噛ませ犬じゃないからな!」と吠え、これに藤波も思わず苦笑いだ。
そんなこんなで3人でロケをすることになり、向かった先は韓国風かき氷の店。席に着く際、あんりを藤波の隣に座らせたくなくて妨害したり、あんりが藤波とコミュニケーションを取ろうとすると割って入ったりと、もはや恋愛慣れしてない中坊のような行動を繰り返す長州。
お次はあんりを真ん中に、3人でプリクラを撮影。美白&パッチリ目に加工されたプリクラ写真の仕上がりに、スタジオは大爆笑した。
さらに長州と藤波だけのツーショットも撮影し、藤波が長州の肩を抱き寄せて2人で微笑む(しかも美肌&パッチリ目の加工とハートのイラスト付き)。このプリクラの仕上がりを見た長州は「これは完全に『週刊文春』に載る。これはもうヤバイ」と大笑い。藤波も「出回らないことを祈る」と笑って、VTRは終了した。
最後に感想を求められた有吉弘行は「見たくなかったですね。プロレスファンとして」と、肩を揺らせて笑うのだった。
永遠のライバルによる大爆笑ロケ。これもまた「名勝負数え唄」として、のちのち語り継がれていく(!?)に違いない。
(堀江南)