JR東海が東海道新幹線の車内に設置している全ての「喫煙ルーム」を、2024年春に廃止すると発表した。JR東日本の特急・新幹線は2007年に車内完全禁煙になり、駅の多くも全面禁煙に。このニュースに対し、愛煙家の芸人からは悲痛な声が噴出している。
オズワルドの伊藤俊介は自身のXで、こう主張した。
〈待て待て待て待て。無理無理無理無理。死んじゃう死んじゃう死んじゃう。せめてシーシャ置いてお願い〉
そして見取り図の盛山晋太郎は、独特な言葉で喫煙への思いを吐露した。いわく、
〈車内販売も喫煙所も終わる。とうとう最初から最後まで景色に忍者を走らせ続けるしかなくなった〉
東京と大阪を行き来する機会が多い芸人にとって、今回の報道はまさに寝耳に水の悲報。2020年に改正健康増進法が全面施行され、東京都では飲食店などを対象に、屋内が原則禁煙となった。
一方、大阪では「喫煙可能室」や「喫煙可能店」などの届け出を提出すれば、店内での喫煙が可能となる。大阪在住ジャーナリストに府内のタバコ事情を聞くと、
「東京や他府県に比べると、大阪は吸える店がかなり多いと思います。その理由は喫煙率の高さですね。最近は電子タバコや加熱式タバコの利用者が多いですが、タバコ屋で話を聞くと、大阪では今も紙タバコがよく売れている。小規模な居酒屋や個人経営のスナックでは、普通に吸うことができます。梅田の地下街には喫煙可能の飲み屋が多く、商業ビルでにも喫煙所が併設されている。東京では考えられないでしょうが」
大阪の繁華街ミナミやキタを歩くと、チェーン店の飲食店では吸えないものの、少し路地裏に入ると「喫煙可能店」のステッカーが貼られている店を多く見かける。今回の芸人の一連の投稿について、先のジャーナリストは、
「どこでも吸える大阪に慣れている芸人にとって、新幹線での禁煙は耐え難いのでは」
と代弁するのだった。
(カワノアユミ)