今シーズン限りで楽天から構想外となった炭谷銀仁朗について、西武が獲得調査を進めていることがわかった。
炭谷は西武時代の2018年オフに、国内FA権を行使して巨人に移籍。その後、楽天でプレーした。仮に獲得が決まれば、来シーズンは6年ぶりの古巣復帰となる。36歳の捕手を呼び戻そうという西武の狙いはどこにあるのか。球団関係者が明かす。
「西武が今シーズン5位に低迷した一因として、レギュラー捕手の不在がかなり大きい。炭谷がFA移籍した頃に台頭した森友哉は、昨オフにオリックスへFA移籍。今年は古賀悠斗、柘植世那など5年目以内の捕手がマスクを被っており、経験不足は明らかだった。球団は将来、指導者としても炭谷に活動してほしいと算段しての獲得調査だと思う」
10月13日、構想外だと判明したタイミングで、炭谷は報道陣に「ビックリしている。現役を続けたい」と、引退する気はさらさらない意思表示をしている。球団関係者が続ける。
「同じパ・リーグ球団への移籍で、本人と球団が最もウマミを感じるのは、今シーズンの楽天選手のデータをごっそり持ってくること。西武は楽天に14勝10敗1分けと勝ち越したものの、炭谷が加われば、来シーズンはさらに勝ち星を重ねられるのでは」
そう期待を寄せるが、はたしてどうなるか。