俳優・鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」(TBS系)が振るわない。
10月29日に放送された第3話の平均世帯視聴率は9.2%で、第2話の10.7%から1.5ポイント減らし、ついに二桁割れとなった(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。初回が11.5%、第3話で13.8%とアップし以後も上昇し続けた前クールの「VIVANT」とは真逆の流れである。
「下剋上球児」は32歳で大学に再入学して高校教師になった南雲脩司(鈴木)が、弱小野球部の顧問になり甲子園を目指すストーリー。早くも右肩下がりになったことで早くも暗雲が立ち込めているが、視聴率アップの可能性はあるのだろうか。
テレビ誌ライターが語る。
「そもそも視聴者は熱い『スポ根』物語を期待してチャンネルを合わせていたんです。弱小野球部が甲子園を目指すというのはわかりやすい王道中の王道で、視聴者も安心して見ていられますからね。ところが第2話終了間際から3話にかけ南雲が教員免許を持っていなかったことが発覚。悩むシーンにばかりに時間が割かれ、ガッカリした視聴者を多いようです」
同ドラマはあくまでフィクションだが、同タイトルのノンフクション小説が原案となっている。
「南雲のモデルになった先生は元巨人の上原浩治氏の後輩で、大学を卒業後、県の教員採用試験に合格するまで6年かかったという苦労人。それをドラマ化でわざわざ『無免許教師』に設定を変更したことで、大ブーイングが吹き荒れています」(テレビ誌ライター)
今後、南雲が無免許だったことがストーリーに大きくかかわってくるのだろうか。社会派パートよりも純粋に野球シーンを楽しみたい向きが多いようだが…。
(ケン高田)