2023年、WBCで優勝の立役者となり、メジャーリーグ・エンゼルスで過ごしたシーズンではア・リーグのホームラン王に輝いた大谷翔平が、前代未聞の大盤振る舞いだ。
11月9日、自身のインスタグラムを更新した大谷は「この度日本国内約20,000校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約60,000個を寄贈いたします」と投稿。「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!」「またご協力頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます」と綴った。
画像には段ボール箱に詰められたグローブの写真のほか、大谷本人による「野球しようぜ!」のメッセージが。1個1万円と仮定しても、6億円を投じた寄贈のスケールと、児童の利き手を考慮して右利き用2つ、左利き用1つが贈られる粋な計らいに称賛の声が殺到している。
この取り組みをめぐって「余計な心配」で炎上する芸能人も。トミーズ雅は10月11日の「せやねん!」(毎日放送)で「困るで学校も」「どうすんの? 使ってほしいから飾ったらあかんやんか」「誰に3人あげんの?」と語り、「大谷の善意に水を差すな」と批判が殺到しているのだ。
まさしく大谷にしかできない行為だったが、背景にはスポンサー企業の存在が。球界関係者が語る。
「大谷は今年1月からニューバランスとスポンサー契約を結んでいて、寄贈されるグローブは同社の製品。今回の取り組みは、スポンサー企業によるプロモーションの一貫と考えるのが自然です」
はたして大谷本人はどれぐらい、金銭的に負担しているのか。
「このケースだと全額スポンサー負担となってるはずですが、本来は大谷が受け取るはずだったスポンサー料の一部を寄贈に回した、と捉えるのが妥当。直接的な支払いはないものの、数億円単位で身銭を切っていると解釈していいでしょう」(前出・球界関係者)
子供たちがグローブの到着を待っている。
(川瀬大輔)