バラエティーからワイドショーまでテレビでの露出が絶えないアンミカだが、そのホームグラウンドは通販番組にある。テレビ局関係者が語る。
「今でこそ、女王と呼ばれ、1日で億単位を売り上げると言われていますが、初めはまったく売れなかったそうです。どうすればいいか悩んだ末に、商品を作る人の産みの苦しみがわからないから熱く語ることができないことに思い至った。そこで、自分の殻を破るために自分で一から商品をプロデュースして、販売を始めたんです」
この決断が功を奏して、アンミカがプロデュースしたコスメ商品は累計500万個を売り上げる大ヒットに結びついた。
「この成功で自信と作り手の熱意を得たアンミカのシンデレラストーリーは大きな一歩を踏み出します。もともとの飾らない人柄と軽快な関西弁を武器にプレゼにさらなる磨きがかかりました」(テレビ局関係者)
順調に通販番組で成果を出すアンミカ。そんな彼女が真価を発揮したのが、2021年8月20日に放送された「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)にゲスト出演した際の一幕だった、と語るのは放送作家の山田美保子氏だ。
「アンミカちゃんのすごさは、頭の回転の速さがある上、日々勉強もしていること。この頃には、彼女の通販番組の活躍は知られていましたので、一つの商品を色々な角度で紹介する、通販番組のトークスキルが話題に。そこで、千鳥の大悟さんが『(手元にある)タオルもいけます?』と振ったんですね。すると『白って200色あんねん』と即答。普段から色々な知識を吸収しつつ、それを引き出す頭の回転の速さがなければできない返しでしたね」
その後、「白は200色」というコメントは、ネット動画で拡散され、若者を中心に絶大な人気を誇るようになったという。
「アンミカちゃんとは、彼女が大阪のローカルタレントだった時代からの知り合いです。それでも毎年、誕生日プレゼントを贈ってくれたり、自分の本やカレンダーを送ったりしてくれる。大物であるなし関係なく、分け隔てなく人付き合いができる人です。私と情報番組で共演して、意見が対立しちゃったことがあったのですが、番組終わりに『今日は否定するようなことを言ってすみませんでした』って、メッセージをくれる。私は気にしてないんですけどね(笑)。そういう細やかな心遣いも彼女の魅力だと思います」(山田氏)
ハッピー、ラッキー、ラブ、スマイル、ピース、ドリーム‥‥呪文のような肯定の言葉をキャッチフレーズとするアンミカこそコンプライアンス時代の〈覇者〉なのかもしれない。