ドラフト会議前にとんでもない「事件」に巻き込まれた――。そんなエピソードを告白したのは、元巨人の岡崎郁氏だ。自身のYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁公式チャンネル】〉で振り返ったのは、大分商業高校3年時の1979年、ドラフト3位で巨人入りする前の出来事だった。
それは中学時代の友人とともに、別府に出かけた際のこと。既に高校球児として名前と顔が売れていた岡崎氏は、通りすがりの金髪4人組に「生意気だ」などと言いがかりをつけられた。ボクシングが強い高校に進学していたその友人は、岡崎氏の将来と身を案じ、割って入る。そして「1対4」で公衆トイレに入ると、わずか数分後、何事もなかったかのように出てきたというのだ。友人はこう言った。
「4人までは大丈夫。5人いると1人が死角になるから、後ろから倒されたらちょっとヤバイ。でも4人だったら全部見えるから大丈夫」
なんともスゴイ武勇伝である。
そういえば、ボクシング元WBC世界ライト級王者・ガッツ石松氏が東洋ライト級王者時代、絡んできたヤクザ8人を全員KOしたことがあった。のちに正当防衛が認められたものの、当初は現行犯逮捕される事件だ。ガッツ氏はビルの隙間に逃げ込み、追いかけてきた相手を一人ずつ、全て一発目のパンチで倒したという。
とにもかくにも、この勇敢な友人の存在なくして「巨人・岡崎郁」は誕生しなかった…かもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)