今年最後のプロ野球真剣勝負の場となった「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は11月19日に日本代表が優勝して幕を閉じたが、実は広告関係者の間では冷や冷やものだったという。球界関係者が明かす。
「大会は2月、3月の侍ジャパン合宿地での練習試合と名古屋、大阪での強化試合、WBC本大会の東京ラウンドに続いて、廃車買い取り業者『カーネクスト』が特別協賛して運営されました」
朝日奈央が「どんな車も、買うわ!」のセリフを言うテレビCMを見たことがある人はいるだろう。親会社はインターネットビジネスに長けており、買い取りは実店舗を持たない形で運営されている。球界関係者が続ける。
「侍ジャパンの協賛には億単位のお金が必要ですが、そこのトップを飾っているのですから、相当な投資をしないといけない。名前を売るにはもってこいのスポーツイベントでしたし、春はWBC本大会で侍ジャパンが世界一になり、凄まじい広告効果があった。NPB側は来年秋の『プレミア12』も引き続き特別協賛してもらいたいと、前のめりになっています。ところが今年は『ビッグモーター』に端を発した車業界の不正が次々と発覚。『カーネクストは本当に大丈夫なのか』との声も出て、思わぬ告発がないか、警戒していました」
幸い今大会期間中は平穏無事に終わったことで、関係者が胸を撫で下ろしているのは言うまでもない。