「なんといっても、10000メートルとハーフマラソンの日本記録保持者であり、2021年の東京五輪に女子10000メートルで出場した新谷仁美を擁する積水化学のV奪還でしょう」
こう予言するのは、スポーツ紙デスクである。11月26日に行われる「クイーンズ駅伝in宮城」の話である。女子駅伝実業団日本一を決定する競技大会で、2011年から宮城県の「日本三景・松島」をスタートし、「杜の都・仙台」をゴールとする42.195キロのコースを走る。その見どころを、先のスポーツ紙デスクが解説する。
「2021年、積水化学が2時間13分03秒の大会新記録で、初優勝を果たしました。新谷は第5区を区間2位ながらも、1位・資生堂の五島梨乃と共に、区間新の力走を見せています。すると2022年、今度は資生堂が2時間12分28秒の大会新で16年ぶり2度目の優勝を飾り、積水化学の連覇を阻んだのです。新谷は第3区、五島は第5区で区間賞を取りました」
11月23日に更新されたYouTubeチャンネル〈TBS陸上ちゃんねる【公式】〉で新谷がインタビューに応じると、次のように意気込みと勝算を語っている。
「個々の強さが、前は3人だったり4人っていう選手だけだったんですよ、主力が。今年は6人揃ったなって感じがします。積水化学2度目の優勝を目指しています」
パリ五輪の日本代表選考を懸けたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で代表切符を手にした鈴木優花は第一生命グループ、一山麻緒は資生堂からエントリー。第一生命も2度優勝の実績を持ち、一山を擁する資生堂と積水化学のデッドヒートも期待される。
今年の「クイーン」の称号を手にする実業団はどこなのか。答えは間もなく判明する。
(所ひで/ユーチューブライター)