今年こそは、1等と前後賞合わせ7億円のビッグな初夢をつかむために──第1回目は幸運な購入日を探り、第2回目では高額当せん者のモデル像に迫ってきた。今回は高額当せんを呼び込む、実績ある開運スポットを紹介しよう。
前回の第2回でお伝えした「平成25年度宝くじ長者白書」(860人)によれば、ゲン担ぎとして117人が「お参りに行く」「開運グッズを購入」と答えている。ちなみに保管場所でも「神棚・仏壇」が2位だ。
いつ、どこで購入するか、それが運命の分かれ道とも言えるだけに、開運スポットで運気アップを図る──。こうした宝くじファンは数多い。
その中でも佐賀県唐津市の「宝当神社」は、つとに有名だ。年末ジャンボ宝くじの特集を組む月刊誌「ロト・ナンバーズ『超』的中法」(主婦の友インフォス情報社)の編集長・石川修氏が解説する。
「縁起のいい神社名ということもあって、当せん祈願の名所として全国に知れ渡っていますね。12年の年末ジャンボでも、1等4億円に当せんされたご夫婦が当せん券のコピーを持ってお礼参りされたそうです」
神社拝殿の御礼掲示板には、的中した宝くじのコピー写真が貼られている。
「参拝者は1年間で15万から20万人ぐらいです。(宝くじなどの当せんの)お礼に来られる方々も多いですよ。ただ、高額当せんの方が金額を明かすケースはまれですね」(宮司)
九州には、縁起がいいという名前だけでなく、高額当せん実績を誇る神社がめじろ押しだ。大分県国東市の「富来神社」は、開運ロードとみくじ(富来路)が有名で、全国の宝くじ売り場の関係者が祈願に訪れるという。
関東に目を移せば、茨城県下妻市の「大宝八幡宮」も負けてはいない。
「05年、売り場の関係者が宝くじを持ち込んで祈願すると、1億円が8本も当せんしたそうです。以来、人気を集めています」(前出・石川氏)
都内にも、宝くじファンでにぎわう開運スポットは多い。「宝禄稲荷神社」(新宿区)は、外れくじの供養で知られ、同じ新宿区にある「皆中稲荷神社」は「みなあたる」と言われて人気を集めている。
さらに、とっておきのスポットとなれば、宮城県石巻市の「金華山黄金山神社」だろう。前出・石川氏もこう推奨する。
「石巻市の鮎川港から船で20分ぐらいです(女川港からは35分ほど)。ここは日本で金が最初に産出された地として有名です。また、『3年続けてお参りすれば一生お金に不自由しない』という言い伝えが古くから残されているそうです。残念ながら、3年続けて通った私自身は高額当せんとは無縁ですが、私が訪れて祈願した日に、編集部開催のナンバーズのイベントで御利益がありました(笑)」
ラジオ大阪「中井雅之のハッピーで行こう!」内のコーナー「宝くじでハッピーになるときに」でレギュラー出演中の宝くじアドバイザー・長利正利氏は、御利益の地として京都府舞鶴市の「万願寺」を推す。
「満願寺とも表記し、『願いを満たす寺』として有名です。京都名物の一つに『万願寺唐辛子』があり、ごくまれにとても辛いものがあり、これを『あたり』と呼んでいます。それにちなんだ縁起物を置いている市内の売り場から、10年と12年、年末ジャンボの高額当せんが出ています」
近隣の売り場に幸運をもたらした開運スポットといえば、やはり香川県観音寺市の名勝・琴弾公園内の「銭形」と呼ばれる「砂絵」だ。“寛永通宝”が描かれており、これを見れば「健康で長生きし、お金に不自由しなくなる」と言われる。
そこから程近い宝くじ売り場は、第7回ロト7の1等8億円が2本も飛び出し、奇跡の売り場として一躍有名になったものだ。
そんな強烈なパワーを感じさせる開運スポットとして、前出・長利氏が最近注目しているのが、日本が誇る世界遺産の地である。
「13年6月、富士山が世界文化遺産に登録された直後、静岡県富士市の売り場からジャンボの1等が出ました。それ以外にも、青森県のKさんは夏休みに奥さんと一緒に富士登山にチャレンジして山頂で願掛けをしたところ、直後のオータムジャンボで2等に当せんされています」
今年6月には、群馬県富岡市の富岡製糸場が世界文化遺産に内定するや、近隣の伊勢崎市の売り場からドリームジャンボの1等と前後賞合わせて4億5000万円が飛び出した。
長利氏が続ける。
「大阪周辺にも金運が満ちているようです。今年の3月、日本一の超高層ビル『あべのハルカス』の誕生後、ジャンボよりも的中確率の低いロト7で、初めて2度目の1等を記録した売り場が登場しました。ここは1等と2等の同時当せんの快挙も達成しています。ところが、過去のジャンボ宝くじとは縁が薄い。今年の狙い目に映ります」
夢の7億円のためにも、(超)開運スポットに足を運んで、運気を高めてみよう。