プロ野球・ロッテが新外国人として、DeNAを自由契約となっていたネフタリ・ソト内野手を獲得した。
ソトは2018年から今季までの6年間、DeNAに在籍。18、19年にはセ・リーグ本塁打王に輝き、6年間で通算161本塁打の長距離打者。今季は主に一塁手として109試合に出場し、14本塁打、打率2割3分4厘。3年契約の最終年を終え、11月30日に自由契約となり、去就が注目されていた。
今季のロッテは2位に食い込んだが、巨人から移籍したポランコが26本塁打でタイトルを獲得したものの、チーム打率は2割3分9厘、505得点、100本塁打で、全てリーグ4位。打撃力アップが課題だっただけに待望のホームランバッターの加入となる。
今回のソトのロッテ加入については、野球解説者の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで見解を語っている。
高木氏は「ロッテはポランコがホームラン王を獲ったとはいえ、まだまだ破壊力が欲しいんだろうね」とした上で、ソトについて「ファーストをやらせたらゴールデングラブを獲ってもいいんじゃないかというぐらい上手い」とし、今季一塁手が埋まらなかったロッテにとっては適任だとした。
さらにソトの特徴として、すでに日本の野球に慣れ球を絞れるようになっており、パ・リーグに移るぶん情報を加えなければならないが「非常に頭のいい冷静な選手。ここらへんも順応していく気がする」と分析。本拠地となるZOZOマリンスタジアムは風が強く、ソトの本塁打の打球は放物線を描くため風の影響を受ける心配はものの「調子が良ければ相当打つと思う」と太鼓判を押した。
「高木氏もソトの活躍の条件として、『代打としてではなく安定的に使ってあげること』を挙げていましたが、確かに例年、1打席目はめっぽう弱いことからスタメンでの起用が理想。残留濃厚といわれる左の大砲・ポランコと右の長距離砲・ソトが並べば、来季のロッテ打線はかなり厚みを増しそうです」(スポーツライター)
ソトの活躍が19年ぶりのリーグ優勝のカギを握るかもしれない。
(鈴木十朗)