「令和ロマン」が頂点に立った今年の「M-1グランプリ2023」は、驚きの連続だった。その日、15時から18時30分までは「敗者復活戦」を見守り、さらに18時30分から22時10分までの本番もしっかりと堪能した。
今年は史上最多8540組がエントリーした中で、漫才師日本一の称号と賞金1000万円を手にした「令和ロマン」。この賞金1000万円、通常ならば折半のところ、高比良くるまが全額受け取るとか。
というのも、松井ケムリが「優勝したら全額あげる」と約束していたというではないか。「僕はくるまに感謝しているので。500万円というお金より(M-1王者という)素晴らしい肩書が手に入った。あげることには何も思わない」
会見での松井の言葉に「なんと太っ腹な」と思ったら、その後の報道で、松井の父親が大和証券グループ本社副社長というとんでもないセレブであることが判明。セレブにとっては500万円など、たいしたことがないようだ。
そんな松井のセレブぶりにも驚いたが、もっと驚いたのは、「M-1」で流れたCMだった。昨年のチャンピオン、ウエストランドがこの寒空で夜景をバックに、ビルの屋上でオープニング漫才を披露した後のこと。
両側に靴箱が積まれた倉庫のようなところで、黒いハイヒールをピストルのように持った女性が現れた。どこかで見た顔だと思ったら、片瀬那奈だった。
「ロコンド社員 片瀬那奈潜入!」「靴は1000ブランド!?…ロコンド」「服は2000ブランド!?…ロコンド」「毎日、新作入荷!?…ロコンド」「交換も返品も無料!?…ロコンド」「最短当日お届け!?…ロコンド」「さらに毎日セール中!?…ロコンド」。そして最後は「よロコンドるセール!!」と、ドローンで撮った倉庫の真ん中に両手を広げた片瀬。
あとでわかったが、台車を押していた男性作業員は、宮迫博之だったとか。顔が映っていなかったのでわからなかったが、宮迫が自身のYouTubeチャンネルでCM出演を報告していたそうだ。
にしても、なにも「M-1」のCMとして流さなくても、という気もするが…。
引退したはずの木下優樹菜がフジテレビの番組に出てきたり、片瀬と宮迫が地上波CMに出てきたり。まったく世の中、どうなっているんだか!?
(堀江南)