1990年代の紅白歌合戦は歴史に残る大問題が発生した。90年の第41回で長渕剛がNHKホールを飛び出し、ドイツのベルリンから初めて中継で歌唱。長渕は約15分にわたって「親知らず」「いつかの少年」「乾杯」の3曲を披露したが、「長すぎる」と観客や出場歌手からも不満の声が上がり、長渕がNHKのスタッフを非難したこともあってNHKを出禁に。その長渕がランキング1位に輝いた。
「長渕ファンとしてはうれしかった」(53歳・会社員)
「今見ればそれほど長く感じないかもしれない」(47歳・アルバイト)
「乾杯を聞いて感動した」(56歳・無職)
と理由は事件に関するものがほとんど。この事件のせいで2回目の紅白出場まで13年もの時間がかかることになる。
2位は米米CLUB。92年に「君がいるだけで~紅白バージョン~」で初出場を果たすと、これまでに5回出演している。その中で最も注目を集めたのが「浪漫飛行」を歌った96年。ボーカルの石井竜也がステージから観客席に転落するアクシデントが発生した。
「落ちた瞬間がもう1度観たい」(50歳・会社員)
「歌ったのはどれも名曲」(45歳・自営業)
「ヒットメドレーを歌った回(95年)がよかった」(47歳・会社員)
3位にはSMAPがランクイン。91年に初出場すると、以降の90年代はすべて出演。紅白の顔へと成長していった。
「『SHAKE』(96年)を観たい」(46歳・会社員)
「最初の頃のSMAPはアイドルって感じで覚えていないので改めて観てみたい」(53歳・会社員)
「SMAPが解散した今、紅白の映像は貴重」(52歳・会社員)
「もう1度見たい紅白出場歌手」ランキング【90年代白組編】は以下のとおり。90年代はX JAPANやGLAY、L’Arc~en~Cielなどビジュアル系バンドが人気になった時代である。
1位 長渕剛 215票
2位 米米CLUB 202票
3位 SMAP 196票
4位 沢田研二 182票
5位 X JAPAN 161票
6位 チェッカーズ158票
7位 福山雅治 140票
8位 GLAY 133票
9位 L’Arc~en~Ciel 124票
10位 ウルフルズ 83票
※40歳以上の男性を対象にアンケートを実施。複数回答あり