元プロ野球選手で現在は「株式会社斎藤佑樹」の代表取締役の斎藤佑樹氏が、ついに「勝ち組」に上り詰めたと、ファンの間で話題になっている。
早稲田実業学校高等部3年時にエースとして夏の甲子園に出場し、決勝再試合の末、田中将大(楽天)擁する駒大苫小牧を下して優勝した斎藤氏。「ハンカチ王子」の愛称はこの年の流行語大賞トップ10にも選ばれ、一躍時の人となった。その後は早稲田大学に進学し東京六大学リーグで優勝。ベストナインに選出されるなど大活躍し、ドラフトで4球団から1位指名され日本ハムに入団した。
鳴り物入りでのプロ入りだったが、通算10年のプロ生活では15勝29敗と、当初の期待を裏切る成績に終わり、かつてのライバル・田中将大に大きく差を付けられていたのも事実。ところがここに来て斎藤氏が一気に田中の背中に急接近。あわよくば追い越す勢いを見せているのだ。
スポーツライターが語る。
「引退後、起業した斎藤氏は、テレビ番組や大手企業のCMに出演するなど、かなりの順風満帆ぶりを見せています。講演会のギャラは1回150万円以上に高騰し、あの落合博満氏を上回るという。華々しいドラフト入団会見から苦しんだ10年でしたが、グラウンド外とはいえ、ようやく苦労が報われたといっていいでしょう」
一方の田中はメジャーリーグから帰国後の成績が振るわず、2年連続で大減俸を食らうと見られ、安樂智大投手のパワハラ問題への関与が疑われるなど、最近ネガティブな話題ばかり。幸運期が訪れている斎藤氏とはすっかり明暗が分かれてしまったようだ。
(ケン高田)