阪神OBの掛布雅之氏のYouTubeチャンネルに出演した巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が、阪神・佐藤輝明のバッティングの印象について語っている。
掛布氏が「佐藤というバッタ―を松井さんはどう見ます?」と聞かれると、昨年のクライマックスシリーズの阪神対ヤクルト戦を1試合じっくり見たという松井氏は、以下のように課題となる「2つのクセ」を指摘している。
「全部のボールを打ちにいっちゃう。ピッチャーが投げてボールがストライクゾーンを通ったら、とりあえず振っちゃうみたいな。落ちるボールも高めのボールもとりあえず振っちゃう。要はボールの見極めですよね」
さらに松井氏は、スイングの軌道が気になったといい、「どうしても下から出過ぎるかなって思いました。構えは結構上なんですけど、下から出てくるので」とした。
佐藤の三振数は1年目、2021年の173に比べれば昨年は139とかなり減っており、一方で打点も年々上昇しチャンスでの強さを発揮しつつあるが、本塁打20、打率は2割台中盤とイマイチ爆発しない。掛布氏も松井氏の指摘に同意していたが、覚醒のポイントはボールの見極めとスイングの軌道。果たして佐藤はこの動画を見ているだろうか。
(鈴木十朗)