元日本代表の前園真聖氏のYouTubeチャンネルにサッカー通で知られるタレントのJOYが出演し、それぞれ最も記憶に残っているW杯について語った。
前園氏は2006年のドイツ大会が一番記憶に残っているという。理由は、
「引退して取材する立場で最初に行った。50日間ぐらい行っていた。日本が合宿していたボンにも行った。あの大会はヒデ(中田英寿)が引退したから。自分が初めて行った大会でヒデが引退するという、試合とは別の思い入れがあった」
と明らかにした。
前園氏にはさらにもう1つ、忘れられない大会があるという。それは2018年のロシア大会。ハリルホジッチ監督に代わってアトランタ五輪代表を指揮した西野朗氏が監督に就任したからだと話した。
それを聞いたJOYは自身が監督交代の「とんでもない被害者」だとして、ロシア大会が一番忘れられないと明かした。JOYは、
「同組だったポーランドの弱点を探る番組で、極寒のポーランドにロケ行ったんです。ポーランドの特徴とか弱点を1週間ぐらいかけて取材した。それをまとめて紙にして、ちゃんと番組スタッフがハリルホジッチ監督に渡したんです。監督は受け取ってくれて、これを参考にしてもらうって言った3日後に解任された」
とその理由を明らかにした。レポートはハリルホジッチが持ったままで、結局、何の役にも立たなかったという。
あの快進撃の裏でこんなことが起こっていたとは、西野監督は知る由もなかっただろう。
(鈴木誠)