2年連続で臨時コーチとして沖縄県宜野座村の阪神キャンプ地に姿を見せた、OBの鳥谷敬氏。2月6日から8日までの3日間にわたって指導したが、今オフの入閣はあるのだろうか。
今キャンプでは木浪聖也、佐藤輝明など、若虎の守備力アップのためにアドバイスを送った。球団OBが言う。
「岡田彰布監督と同じ早大野球部出身の鳥谷は、現役時代から幹部候補生としての期待が高かった。かつて球団幹部だった人物とケンカ別れしてロッテに移籍したが、引退後も阪神の仕事ができるのは、ひとえに岡田監督のお陰。次期監督の有力候補として残っていることもあるでしょう」
昨オフも、コーチとして入閣の打診を受けていたとされる鳥谷氏。首をタテに振らなかったのはなぜかといえば、
「今夏開催のパリ五輪に行きたいから。スポーツ全般が好きで、自分の目で見ておきたいのと、引退後に見識を深めるよう夫人が助言したことも大きい」(前出・球団OB)
だが、その一大イベントが終われば、障害はなくなる。
「今でも同世代のOB仲間には『トリ、ユニフォーム着ないの?』と非公式の場で冷やかされていますね。ただ、監督をやるにしても、球界内外に人脈を構築しなければ心もとない。それが完了すれば今オフ、まずは打撃兼総合コーチあたりで入閣して、来年オフには鳥谷政権が発足するのではないか」(前出・球団OB)
ライバルとされる今岡真訪打撃コーチ、藤川球児SA(スペシャル・アシスタント)はうかうかしていられない…というわけだ。