「タイガースでユニホームを着てやるのは今シーズンで最後。ファンのみなさんにタイガースのユニホームは脱ぐということを伝えたいなというのが、一番の思いです」
8月31日、甲子園球場での巨人戦を前に、報道陣にこう話したのは、阪神タイガースの鳥谷敬。29日に団側から事実上の“引退勧告”を受けてのものだった。
「チームの若返りを図る中、球団としては、このまま引退して、来季は育成方面に当たってほしいという思いが強かったのでしょうが、鳥谷には38歳にしてまだまだレギュラーでもやれるという自信が強かった。今後は数少ない出場機会でアピールし、他球団からのオファーを待つことになりますが、一部スポーツ紙で中日が調査に動くとの報道があったものの、その後、加藤宏幸代表が現時点での獲得を否定しており、厳しい状況が予想されます」(スポーツ紙記者)
阪神ひと筋16年、6度のベストナインと5度のゴールデングラブ賞を受賞し、13年のWBCでも日本代表として貢献したレジェンドの現役の姿はまだまだ見ていたいが、鳥谷といえばこんな一面もある。
「プロ入り2年目の06年には、高校時代のマネージャーと結婚して純愛ぶりが話題となり、加えて球界きっての“練習の虫”でもある一方、超が付くほどの酒豪とモテ男としても有名。結婚翌年には、遠征先で美女3人と夜の街を豪遊する姿や、13年には、当時、阪神に在籍していた西岡剛の誕生会と称した、男性10人女性21人が参加する合コンまがいのクルージングパーティーにちゃっかりいるところを写真誌に撮られ、“夜の三冠王”などと報じられることもありました。今季は5年契約の最終年ということもあり、年齢的な体調管理の意味もあって“断酒”をして臨んでいるといいますが、現状で打率は2割台そこそこで、減ったチャンスを活かせない状態が続いている。球界関係者の中では、鳥谷の場合、節制などするよりも、以前のように鳥谷らしく酒に女に遊びまくって試合に臨んだ方がうまく行くのでは、などとも囁かれています」(前出・スポーツ紙記者)
いずれにせよ、ファンのためにはもちろん、美人妻、そして5人の子供のために、ユニフォームは着続けてほしいものである。