巨人のキャンプ地「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」外周の特設ステージ前で2月8日、エース・戸郷翔征に出身地である宮崎県都城市から「都城市市民栄誉賞」が贈られた。地元出身選手の晴れ舞台に立ち会おうと、約300人のファンが特設ステージに集結した。居合わせたファンが振り返る。
「戸郷は式典の前から『神対応』を見せてくれました。始まる1時間以上前にステージ正面の観覧エリア最前列を確保していたんですが、開始数分前になると、そのさらに前方にテレビ局のムービーカメラが三脚付きでカットイン。もちろん、ファン側からすれば目の前に障害物が設置されたも同じですから、お祝いムードから一転してブーイングの嵐でした。そんな険悪な空気感を知ってか知らずか、式典の直前に舞台袖からひょっこり笑顔を覗かせて、観覧エリアに手を振ってくれたんです。その姿にキュンとしたのでしょうね。若い女性ファンの『戸郷く~ん』という黄色い歓声が飛び交っていましたよ」
高卒6年目のシーズンを前にしても、ファンサービスは衰え知らず。そんな12球団イチ親しみやすいエースの評判は、県北からも聞こえてきた。地元記者が明かす。
「今年1月に自主トレ先の延岡市で、戸郷を囲むボウリング大会が開催されました。場所は『サンボウル』というボウリング場です。母校の聖心ウルスラ学園での自主トレの合間に訪れる、憩いの場だといいます。1ゲームだけとはいえ、参加費は破格の500円。約100人の親子連れがトークや写真撮影をしながら、戸郷とボウリングを楽しんだそうです」
2018年にドラフト6位で巨人に入団した、叩き上げ。いつまでも変わらないエースでいてほしい。