〈突然のニュースに大変!驚きました!つい先日徹子の部屋でご一緒したばかりでした〉
これは高橋英樹がブログで綴った、女優・山本陽子さんの訃報に接した際の仰天ぶりである。移住先の静岡県熱海市の病院で81歳の生涯を閉じたというが、確かに2月2日に「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に高橋と出演し、元気な姿を見せたばかりだった。
山本さんは1963年の映画「光る海」の女子学生役で、女優デビュー。以降、数多くの映画、ドラマに出演したが、山本さんにとって代表作とされる田宮二郎主演のドラマ「白い影」(TBS系)は1973年放送と、女優としての地位を確立するまでに長い月日を費やした。
そんな知名度に乏しかった山本さんを1967年、CMに起用したのは山本海苔店。社長が同年放送のドラマ「七人の孫」に出演していた山本さんに目を留め、同じ山本という縁もあって、起用が決まったという。CMは長年放送され、着物姿の山本さんの清楚さを際立たせた。
中にはあの「上から読んでも山本山。下から読んでも山本山」のフレーズと結び付ける人もいるようだが、これは山本海苔店とはまったく別の、海苔とお茶を製造している食品メーカーの山本山だ。
「山本山が海苔を扱い始めてから、混同されるようになったようです。どちらも東京・日本橋を本社とし、創業から長い歴史を誇る老舗であることも、混同の原因のひとつでしょうね」(芸能ライター)
CMは2010年まで契約更新され、山本さんは専属タレント契約の最長CMキャラクターとして、ギネス世界記録に認定されている。
(所ひで/ユーチューブライター)