中日・根尾昂投手が先発転向2年目にして、初の開幕ローテーション入りに弾みをつけた。2月24日に楽天とのオープン戦で4回を投げて、1失点。
「先制点は取られましたが、野手の方がしっかり守ってくれて、次の1点を防げたのはよかった」
そう振り返った根尾はキャンプ中に2度、実戦マウンドに上がり、7イニングを投げて失点はわずか1だ。立浪和義監督も、先発ローテーション入りに一定の理解を示している。
甲子園で活躍し、大阪桐蔭高からドラフト1位でプロ入り6年目。
「根尾は器用貧乏とボロ隠しから脱しないといけない」
と球団OBが指摘する。続けて、
「もともと走攻守が中途半端なのに、本人は『野手がダメなら投手をやればいいや』という性格で、周りを困らせていた。去年2軍で先発をしていた時も同じ調子だから、1軍で活躍しても長続きしないのではないか、という心配がぬぐえない。高校時代から人気があったせいか、爽やか青年のキャラクターを崩したがらないのもちょっと…。本当はもうちょっと泥臭い選手なのに、やたらファンや世間のイメージばかりを意識してしまう癖がある。周りからは『芸能人じゃないんだから!』とツッコミが入っているようです」
「ホンモノ」のプロ野球選手に成長してほしい。