元日本代表の橋本英郎氏と那須大亮氏が、3月21日に行われたW杯アジア2次予選の日本VS北朝鮮戦を、那須氏のYouTubeチャンネルで解説した。元サッカー選手が代表の試合をYouTubeで解説することはよくあるが、2人は少し変わった視点から試合について語っている。
それは58分に守田英正を下げて、遠藤航を入れたシーン。橋本氏は守田が悪かったのか、気になったという。那須氏はこんな見解を示した。
「僕は守田選手が悪いとは思わなかった。守田選手は前半起点になっていたが、後半に劣勢になったので、守備強度を上げるために遠藤を投入したのでは。引きながら自分たちに主導権を戻すっていう意味では、ボールを奪うっていうこと、我慢強く最終ライン含めて守備の構築っていうところで考えて、遠藤選手を入れたのかな」」
しかし橋本氏は、
「解説陣も、遠藤が入って試合が落ち着きましたね、って言ったけど、思ったより…」
と納得がいかない様子。さらに74分に橋岡大樹、浅野拓磨、谷口彰悟を投入した森保采配には、
「3バックにして受け身にならないかと思ったが、ならなかった。ラインを高くしたのも意外。ゲームを締めにいったところもあるのかな」
と一定は評価しつつも、
「最終局面での落ち着きはすごく感じたが、攻撃がよくなったかといったら、僕にはそれ以上には見えなかった」
それでも試合自体は、
「よかったのは、間違いなく勝ち切ったこと。劣勢になっても0点で抑えるのは大事。ホームだからもっとできるでしょ、とみんな言うけど、ワールドカップの予選で難しさは絶対ある。いいサッカーをしても、負けたら次のステップに行けない」
開催地は未定だが、北朝鮮とは再び対戦することになる。2人がその試合の森保采配をどう評価するのか楽しみだ。
(鈴木誠)