3月19日、SGボートレースクラシック(第59回)の5日目。前日は20メートルにまで達した突風のため6Rで打ち切りになったが、この日は無風か、向かい風2メートル程度の穏やかな水面だった。優勝戦に備えて風の影響を受けない水面で選手の力、エンジンの力をチェックしようと考えての参戦だった。
戸田はフードコートが充実している。麺類、定食類などの他に吉野家なんかもある。たまにはヨシギューか、とも考えたが、前回も食べた「しぶき」で肉豆腐定食700円を。素朴な甘めの味付けがいい。
舟券の基本、セオリーは1着①ともう1艇、2着3着に2艇を加えたフォーメーションの12点だが、何事も臨機応変、柔軟に。
SGクラスになると実力が拮抗して絞りにくいが、7Rは3日目以降、1着、2着と調子を上げている①磯部誠で堅い。①の頭から2着3着②③④⑤、12点のフォーメーションといこう。だが、1枚も買っていない⑥2着、3着②の決着で、3連単は1万1560円の万シュウ。オーマイゴッド!
8Rは①馬場貴也で堅そうだが、セオリーのもう1艇を④茅原悠紀か⑤片岡雅裕にするか迷った末に、1着2着①④⑤、3着に②を加えた12点のフォーメーションで。結果は③が2着、3連単①③④、980円。またしても1枚もない選手が連に絡んで、ドボンの2連チャンだ。アチャー。
ここで熱くならない。焦りは禁物だ。9Rは昨年のSGグランプリレーサーの①石野貴之で間違いないだろう。4日目の後半が中止になっていなければ、準優戦に乗れていた可能性もある。このレースは鬱憤晴らし。①枠だし、負けられない一戦だ。舟券はセオリーの変形、1着①②④、3着に③を加えたフォーメーション、12点。結果は①④③1220円、トントンだが、当たり癖が大事だ。
10Rからは準優戦。メンバーは4日目、6Rが打ち切られた時点の得点率上位18人になった。
①は毒島誠。シリーズ5走は⑤枠、①枠、②枠、③枠、③枠から枠なりでスタートし、成績は31122。枠より成績がいい場合、好調と判断することにしている。しかも毒島はエンジンはそこそこの仕上がりなのに、ピストンリングを交換した。6人のメンバーで部品交換は毒島ひとりだけ。より完成度を高めようとしている姿勢は買いだ。このレースの毒島は信頼できる。2000円以上の配当を期待して①から総流し、20点。結果は毒島が逃げて、①②③1200円。9Rに続き、またしてもトリガミだが、次は荒れそうだ。
そして準優戦、11R。
①枝尾 賢42福岡89期
②桐生順平37埼玉100期
③重成一人45香川80期
④山崎 郡34大阪112期
⑤土屋智則39群馬97期
⑥遠藤エミ36滋賀102期
枝尾は好調だが、山崎の「42」のエンジンは伸び抜群、快速パワーを誇る。しかも、2023年の4コースからの1着率は40%近く、出場選手中1位。④は山崎にとって絶好枠だ。マクリで内枠勢をまとめて負かそうという、意欲満々なのは明らか。
だが④と内枠勢がガチンコになれば、レースは荒れる。その時は山崎のマクリを見ながら差しに回る、土屋の出番ではないか。マクリの山崎と逃げる枝尾が共倒れなら、桐生の差し場もあるはず。しかも土屋はディフェンディングチャンピオン、戸田ボートは桐生にとっては地元である。複合的に条件が重なった⑤②で勝負できる。
舟券は1着②と⑤、2着に④⑥を加え、3着は全通りのフォーメーション、24点だ。
レースは重成と山崎がトップスタートを切り、案の定、山崎がマクリに出ると、押し返す内枠3艇とゴチャゴチャに。その空いた最内を土屋が差し、内勢から桐生が抜け出した。読みがズバリ。②と⑤の伸び比べは⑤に軍配が上がり、3着⑥の3連単⑤②⑥は2万2310円。会心の一撃だった。
準優3つ目、12R。このレースはセオリー通り、1着①②、2着3着に③④を加えたフォーメーションの12点で。11Rの的中で資金的に余裕があるので、各1000円とする。結果は①③②、1990円だった。
6打数4安打で、4万円強のプラス。
最寄りの戸田公園駅まで無料バスに乗り、そのまま帰宅してから行きつけの寿司屋で一杯となった。
(峯田淳/コラムニスト)