プロゴルフ国内女子ツアーの「ヤマハレディースオープン」最終ラウンドが3月31日、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部で行われ、首位と5打差の5位から出た小祝さくらが、6バーティー1ボギーとスコアを伸ばして大逆転勝利。2023年7月以来の頂点に立った。
14番、15番、16番でバーディーパットを沈めて首位の竹田麗央をとらえ、最終18番でもバーディーで優勝を決めた。上がり5ホールで4つのバーディーである。インタビューでは、
「逆転できるとは思っていませんでした。すごく嬉しいですが、あまり実感はないです」
と笑みをこぼした。ゴルフライターが振り返る。
「強風で花粉が舞い、他の選手が崩れる中でも安定していました。特にバーディーラッシュを支えたパッティングは握りを変え、左手を少し下にズラしたところ、フェイスコントロールできるようになったようです」
畑岡奈紗、河本結、大里桃子、勝みなみ、原英莉花、渋野日向子ら黄金世代で唯一の最速10勝目。今年は「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」と「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で2週連続2位。今回の「ヤマハレディースオープン」で優勝したことで、年間ポイントランクでもトップに立った。前出のゴルフライターは、
「ヘッドスピードが速い小祝ですが、コーチのアドバイスもあってスタンスが広くなり、体の軸があまりブレないことが成績につながりました。焼肉好きで知られ、よく食べ、よくトレーニングしています。K-POPと韓流ドラマが趣味ですが、練習とのメリハリがしっかり利いています。オフの間に体の軸をかなり鍛えたのでしょう」
国内メジャー制覇を目標にする小祝。まだまだ優勝回数は伸びていきそうである。
(渡辺優)