19年の国内女子ゴルフツアーが開幕した。昨季は韓国勢に賞金ランクのワンツーを許しているだけに、3位・鈴木愛や「ツアー5勝」宣言の成田美寿々が女王強奪に燃える。今季は20年東京五輪代表の座を巡る大切な1年。初シード組の若き黄金世代も巻き込んで、ガチンコバトルの嵐が吹き荒れそうだ。
今季ツアー数は昨年より1試合増えて39試合。賞金総額は過去最高の39億4500万円となり、女子ゴルフ人気の高さが伝わってくる。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏が今季の見どころについて、
「昨年は黄金世代(98年4月から99年3月生まれ)旋風が吹き荒れた。LPga(日本女子プロゴルフ協会)の小林浩美会長が開幕前に『ツートップは新垣比菜(20)と勝みなみ(20)』と話していたが、その2人と大里桃子(20)がツアー優勝を飾った。賞金ランクを見ても小祝さくら(20)が8位と、世代交代を感じさせる1年でしたが、今年もまた、1学年上で賞金ランク11位だった松田鈴英(21)も含め、若き初シード組の戦いぶりが楽しみです」
今年2月にはスポーツ番組「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)に前述の5人に加え、原英莉花(20)が登場。アスリートであれば一度はオファーを受けたい人気番組だけに、若きヒロインたちの注目度の高さがうかがえる。スポーツ紙記者が話す。
「出演した6人の獲得賞金総額は、実に3億円超え。そのうえルックスもいいだけに、司会の浜田雅功がノリノリで突っ込みまくり、『水着のグラビアを500万円で受けるか』なんて質問も。小祝が『迷いますね~』と笑顔で切り返せば、脚線美自慢の新垣と松田は『やります!』と即答。思わず浜ちゃんも『そんなこと言ったら(オファーが)来るぜ。マジで!』と叫び、スタジオ内は大盛り上がりでした」
さすが優勝争いのしびれる場面を体験し、シード権を勝ち取った6人組。大物タレントとの掛け合いにも臆するところはまったくなかったが、今季注目の対決カードとなると、
「小祝と松田のツアー初優勝争いでしょう。小祝はトップ10入り13回、4度の2位から“シルバーコレクター”と称された。17年プロテストをトップ合格した松田は、昨季の10月以降の8試合でトップ10内が6回。優勝カップを掲げられなかった悔しさで2人はオフにハードトレを課し、『まずは優勝。前半でシード権を確定させる』と強気の発言をしていた」(スポーツ紙記者)
締め切りの関係で結果はお伝えできないが、小祝と松田はツアー初戦で優勝争いに絡む活躍を見せた。
さて、その小祝は昨年に続き、姉のように慕う上田桃子(32)との恒例のハワイ合宿から始動した。ゴルフライターが仲のよさを明かす。
「オアフ島に1カ月ほど滞在し、早朝の10キロランや全力での15回連続の素振りを取り入れるなど、地味ながらもゴルフ漬けの毎日を送っていた。食事係も交代制で、1年間を戦ううえでのさまざまなノウハウを教えてもらっていた。それこそ昨年は、シーズン中の息抜きに、上田に大好きな韓流アーティストのライブチケットを入手してもらったりしていたね(笑)」
一方の松田は1月中旬から2週間ほど、鹿児島県で本格的な合宿に入っていた。
「早朝5時に起床し、午前中はクラブを持たず、100メートル×10本の坂道ダッシュなどで体をいじめ、体幹の強化に励んでいた。午後は日没まで打ち込み。特に100ヤード内の小技の精度アップに取り組み、2月のタイ合宿で仕上げてきた」(ゴルフライター)