4月は出会いと別れの月。年度切り換えの時期でもあり、企業では転職や部署異動も盛んに行われる。
芸能界とて、それは同様。かつてないほど事務所を退社、独立する有名人が相次いでいる。佐々木蔵之介、佐藤隆太、熊谷真実、多部未華子…。
「驚いたのは、事務所が休業というかつてない事態に陥った『A-Team』でした」
こう語るのは、芸能プロ関係者である。同社の公式サイトには、〈芸能関係業務休業のお知らせ〉と題する、衝撃的な告知が掲載された。
〈株式会社エー・チームは、諸般の事情によりこの春から新規の芸能関係業務を休業することと致しました。所属俳優・タレントにおきましてはそれぞれの道で活動を続けてまいりますので、今後とも応援して頂けますと幸いです〉
事務所には吉岡里帆や酒井若菜、臼田あさ美などが所属している。過去には岩城滉一や松本まりか、伊藤英明、神尾楓珠もいた。放り出された彼女らは、どうなってしまうのか。
A-Teamをめぐっては昨年、不穏な週刊誌報道があった。神尾の無期限休養と独立が取り沙汰され、事務所が「分裂」するとまで報じられているのだ。すなわち、実質的な事務所オーナーと折り合いが悪い社長が、神尾を連れて独立する可能性があるのだと。
「この社長はかつて旧ジャニーズ事務所の従業員でしたが、不祥事が原因で退社したといいます。さらには、旧ジャニーズを退所していた山下智久の後見人的存在として、仕事の世話をしたり。山下と新事務所を作る、との観測も流れましたね。肝心の自身の事務所のタレントよりも熱心に支えていたと、もっぱらでした。そんなところから、綻びが生じたのかもしれません」(芸能記者)
3月下旬には、同じく芸能事務所「フィット」が東京地裁から、破産手続き開始決定を受けている。所属タレントだった壇蜜はマネージャーと2人でやっていくことを明かし、吉木りさは他の事務所に移籍。大原かおりは新たな所属先が決まっていないという。
当面の間、吉岡らの「次の動き」に耳目が集まることだろう。