今季からウエスタン・リーグに参戦している新球団「くふうハヤテ」が4月7日のオリックス戦で、ようやく今季3勝目を挙げた。
「くふうハヤテ」はここまで18試合を消化した時点で、3勝14敗1分という惨憺たる成績。他球団に比べ、明らかに戦力は劣っている。そしてこの3勝全てを呼び込んだのが、早川大貴投手だ。
今のところチームにとって唯一、勝利が期待できる投手だが、一体どのような人物なのか。スポーツライターが解説する。
「北海道出身で、小樽商科大学時代の4年間は、公式戦8勝を記録。卒業後は北海道北広島市役所の福祉課に勤務しながら、社会人野球クラブチーム『ウイン北広島』でプレーを続けていました。最速150キロの速球がNPBのスカウトの目にとまり、昨年、巨人の新人テストで力強い投球を披露しました。ドラフトで指名されることはありませんでしたが、今季、安定して勝利を積み重ねることができれば、近い将来、地元の日本ハムが指名する可能性があります」
安定した地方公務員の職を捨てて、プロ野球選手の夢を選んだ早川。24歳という年齢を考えると、残された時間はそう多くはない。公務員時代に勤務した北広島市役所は、日本ハムの本拠地エスコンフィールド北海道のすぐ近くだが、早川は「プロになるまで(球場には)入らない」と誓っているとか。
最速150キロのストレートをひっさげて、念願の日本ハム入りなるか。全ては今季の投球次第だ。
(ケン高田)