テレビ東京の看板となっている、バス旅をはじめとした「旅番組」。「土曜スペシャル」や「水バラ」では新たに実験的な旅番組が放送されるが、レギュラーに昇格するのは数えるほどで、多くは1回でフェードアウトする。 最近では昨年8月に水野真紀と西山茉希、福田麻貴という「3人のマキ」が薪を集める「まきまきまきの薪、もらえませんか?ふれあいキャンプ旅」が放送されたが、第2回は登場していない。昨年11月の「ダイアンの奇跡の安い店 沿線グルメ対決旅」も1回きり。シリーズ化されるには、高いハードルが待ち構えている。
そんな中、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEがその壁を乗り越えて、レギュラーの座をつかんだ。4月17日の「水バラ」で「三代目 J SOUL BROTHERSの『ご主人何代目?』老舗の名店探し ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅」が放送されるのだ。
これは老舗の主人に何代目かを聞きまくり、代の数の合計を競うもの。昨年10月に第1弾が放送され、三代目のNAOTOと山下健二郎が激しい戦いを繰り広げた。テレビ誌記者が指摘する。
「第2弾が放送されるということは、NAOTOと山下健二郎は合格したことになります。それもあまり間をおかずに2回目が放送されるということは、非常に好評だったのでしょう。このままシリーズ化される可能性は高いですね」
NAOTOと山下の合格によって「バス旅のジンクス」が証明されたことになると、このテレビ誌の記者は言う。
「それは『LDHのタレントは視聴率を持っている』というジンクスです。EXILEの松本利夫は『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ』に出演しています。始まった当初は意外なキャスティングだと言われましたが、起用には理由がありました。『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』に松本が出演した回は視聴率がよかったため、『松本は持っている』ということになり、『鬼ごっこ』に抜擢されたんです。その流れでNAOTOと山下が起用されました。第2弾が放送されるということは、やはりLDHは持っていた、ということになりますね」
NAOTOと山下の成功によって今後、LDHの他のタレントがテレ東旅番組に起用されることもありそうだ。「あの看板番組」に抜擢される可能性もあるというのだが、
「太川陽介と蛭子能収の元祖『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は、二代目の田中要次と羽田圭介がクビになって以降、放送されていません。一応『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W』が登場しましたが、これはスピンオフ扱いされています。そこで『持っている』LDHの誰かによって『元祖バス旅』が復活するかもしれないのです。それこそ三代目のバス旅コンビが、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEから選ばれることも考えられる。『老舗の名店探し旅』第2弾の放送は、ただNAOTOと山下が合格したということだけではなく、大きな意味を持っているんです」
「元祖バス旅」は復活するのか。まずは「老舗の名店探し旅」に注目だ。
(鈴木誠)