いわく付きでFA移籍したソフトバンク・山川穂高(32)は完全にヒール役が板についてきたようだ。
「昨年10月に不倫騒動以来初の会見でしおらしい態度で謝罪していたのを覚えていますか? まだ西武に在籍していた時で、球団が本人を戒めてヒゲとネックレスを禁止して反省の意を示させました。ところが、ソフトバンク移籍後の会見ではヒゲ面に逆戻り。結局、西武時代の謝罪もポーズに過ぎなかったのでしょう。ホークスは西武ほどガバナンスにうるさくありませんからね。2月の練習試合で移籍後初ホームランを打って『どすこい』パフォーマンスを披露した時は、古巣の誰もがホトホト呆れていました」(球界関係者)
4月12日にはベルーナドームに凱旋。スタンドのレオ党から容赦ないブーイングを浴びせられることに。
「とりわけ西武ファンには子供連れが多い。選手の記録が更新されるたびに製作されるグッズを子供にせがまれて購入してきたファンにしてみると、それが移籍した瞬間にゴミクズと化した。それだけに不義理を働いた山川には怒り心頭です。ネーム入りのスポーツタオルやユニフォームの多くが雑巾に変貌を遂げたといいます」(スポーツ紙デスク)
リーグ3連覇のオリックスにも不穏な空気が漂っていた。
「中垣征一郎ヘッドコーチ(54)の指導に一部の選手たちは困惑しています。トレーニングコーチでありながら、みずからの領分にない投手や野手の技術を含む全範囲に口を出してくる。本職のコーチと教える内容が違うケースもあり、選手たちも『どちらかを立てると片方のコーチから怒られるからやりづらい。まぁ、うまくやるしかない』と諦めムードです」(球界関係者)
実際に中垣コーチの指導方針と対立して干されてしまったのが、昨オフに戦力外となりDeNAに加入した中川颯(25)である。
「中川の希望する専属のトレーナーを許可してもらえないなど、意見対立がしばしばでした。試合に出してもらえなくて、一昨年のシーズン中にはメンタルを病んでしまい〝出社拒否〟の果てに、実家で療養していた時期もありました。交流戦でのオリックスへの〝恩返し〟が期待されている」(球界関係者)
司法取引でも解決できない火種はそこかしこに燻る。始まったばかりのペナントレースは〝一平ちゃん効果?〟で早くも大混乱である。