それでも7月総選挙をするというのか。国賓でのアメリカ訪問に浮かれ、4月15日に帰国した岸田文雄総理を待ち受けていたのは、目も当てられない内閣支持率だった。
時事通信によれば、4月5日から8日にかけて実施した世論調査で、前月比1ポイント以上減少の16.6%と、最低記録を更新。もはや死に体政権と化している。国民は円安による物価高に苦しんでいるが、
「岸田総理が円安を改善するつもりが全くないないことが大問題です。庶民が苦しむ間に、円安メリットを享受する輸出メーカーや大商社は、増益でウハウハ。岸田総理は経済団体を喜ばせて組織票を確保し、6月の国会会期末での解散を仕掛けて7月総選挙に打って出る気配をうかがっている」(政治ジャーナリスト)
例えば自動車最大手のトヨタは1円の円安メリットで営業利益を450億円も押し上げるから、笑いが止まらない。
「外交で点数稼ぎをアピールしたつもりでしょうが、円安物価高の生活に苦しむ国民はまるで納得していません。4月14日にはイランがイスラエルを攻撃したことで、中東の原油供給に大きな影響を与える恐れがあり、原油先物相場が急騰しています。このままでは原油高と円安でさらなる物価上昇を招き、大部分の国民の生活はもっと苦しくなるでしょう。貧富の差はさらに広がりますよ」(経済ジャーナリスト)
自民党の裏金問題をうやむやのままスリ抜け、経済界をバックに居座ろうという気がありありとわかる岸田総理。
「直近のヤマ場は4月28日投開票の衆院3補選です。不戦敗を入れて全敗となれば、それこそ岸田総理はタダでは済まないでしょう」(前出・政治ジャーナリスト)
民意が増税クソメガネにさっさと「NO」を叩きつけるか。
(田中晃)