プロ野球が開幕して1カ月以上が経過した。華やかな世界の裏で、息をひそめながら「闇」を抱える者が存在する。その中でも一般マスコミがスポットを当てない、チームの秩序を乱す「選手食いオンナ記者」の存在をレポートする。
「私は狙った獲物は逃さないから!」
プロ野球の担当記者として活動する小百合(仮名)は、地方の大学出身。学生時代は華やかな女子アナを目指してマスコミ塾に通った経験があり、見事に夢をかなえた仲間は多い。ところが本人はというと、夢破れてしまい…。そして行きついたのは、テレビ局のスポーツ制作スタッフだった。小百合を知る友人が言う。
「地元テレビ局もいくつか受験していましたが、全て不採用に。系列子会社の制作スタッフとして入社しました。某セ・リーグ球団の担当ディレクターとして働くようになり、やがて球場に出入りするようになりました」
小柄で童顔が特徴的な小百合が、男性が多いプロ野球の現場で特異な存在になるのには、そう時間はかからなかった。
2軍の球場にも赴いて同世代の若手選手を熱心に取材するなど、仕事への取り組みは真面目だった。ところが担当になって2年目のある年、本性を現すようになる。
「ドラ1選手のA、野球エリート大学出身で当時、若手有望株だったB、若くして裏方に回ったCなどと、次々と『男女の関係』を持つようになったのです」(球界関係者)
禁断の食い散らかしがスタートしたのである。(続く)