コロナ禍の影響を受けずに開幕した今年のプロ野球。日々、選手たちに接触して取材するのが担当記者の仕事だ。その中で「闇」を抱えて生きる「選手食いオンナ記者」の生き様はというと…。
20代前半でテレビ局の制作会社に入り、某セ・リーグ球団の担当ディレクターとしてキャリアをスタートさせた、小柄で童顔が特徴的な小百合(仮名)。もともと取材相手に食い込むのは上手かったが、徐々に「男女の関係」に発展していったことで、歯車は狂い出した。小百合を知るスポーツ報道関係者が明かす。
「小百合と同世代でドラフト1位入団だったAは、地元出身。将来有望な投手でした。ところが練習に身が入ることが徐々に減っていき、夜遊びが目立った。門限破りを繰り返すようになったことで、球団は『いい加減にしろ!』と叱責したこともありましたね。そこで球団は、怪しんでいた小百合の素行を各方面にわたり、秘かに調査。すると自宅やファッションホテルに行ってはAと逢瀬を重ねていたことが判明したのです。球団は小百合のほか、勤務するテレビ局に水面下で『球団の秩序が乱れる』として抗議する事態に発展しました。ところが小百合は反省するどころか、エリート大学出身の有望株B、裏方に回ったCなど、同じチーム内の1、2軍の若手を中心に、自らお手付き。すぐさま情報は選手間で共有され『いつでもサセてくれるいい女』と笑い話になった。情報通だった当時の首脳陣は危険人物扱いするようになり、小百合は仕事を追われたのです」
大学卒業後、せっかくつかんだプロ野球取材のキャリアを手放さざるをえなかくなった小百合。だが、転んでもタダでは起きなかった。(続く)