関係を持った選手の下半身機密をポロポロと漏らすと同時に、チームの極秘情報を他球団に提供して選手たちから総スカンを食らう。アラサー番記者の小百合(仮名)は在京球団の担当をわずか1年で「卒業」すると、次に異動したのはなんと、古巣の在京球団だった。
昨年暮れのこと。この球団の関係者は頭を抱えていた。
「小百合が戻ってくるんだって!? いいかげんにしてくれよ。ウチの選手を食いものにする上、情報も流されているんだから、たまったもんじゃないよ」
今年2月、キャンプ地に小百合が現れたが、大半の選手は距離を置いた。
「小百合ですか? 球団からは『くれぐれも絶対に気を付けるように』って、また注意喚起がありましたよ。いなくなってよかったなと周りと話していたのに、わずか1年で戻ってくるなんて。前の球団でトラブったんでしょうね」(現役選手)
完全に厄介者扱いされるようになった小百合。首脳陣は頑なに開幕投手を公にしなかった。
「全ては小百合が他球団に情報漏洩していることを、球団関係者から耳打ちされていたからです。開幕前日になってもスタメンはおろか、抑え投手の名前も『内緒です』と煙に巻く徹底ぶり。同業他社の記者からは『仕事にならない。どうしてくれるんだ』と憤る声が聞かれました」(スポーツ中継スタッフ)
そして3月29日、プロ野球開幕。あれから1カ月以上が過ぎた。本拠地で、遠征先で、小百合は古巣の球団関係者に接触しては、担当する在京球団の情報を今でも漏洩させているのだと、複数の関係者が認める。新卒当初から小百合を知る同業者が語る。
「オンナを武器にした期間が、あまりにも長かった。本当は足で稼いで話を聞いて執筆するのが筋なのに、楽をしすぎましたね」
魑魅魍魎となった小百合に、目を覚ましてほしい。選手、関係者、仕事仲間はそう願っているのだが…。(おわり)