プロ野球の取材現場で秩序を乱すオンナ記者、小百合(仮名)。テレビ局の制作スタッフから超人気球団の番記者へと転職したが、ここでも「癖」は直らずに居場所を失い、やがて異動を希望するようになった。
その希望がかなって次に担当したのは、とある在京球団だった。将来的にメジャーリーグでの活躍が期待される者からベテランの野手まで、幅広い世代の選手が戦力として活躍している。以前と違って1人でチーム全員を見るようになった小百合には「やりたい放題」の天国だった。
「アラフォーの指導者や年下の選手複数人、世界の舞台で活躍したベテラン野手まで、とにかく『ターゲット』は多種多様。『一貫性がない』と仕事仲間には陰口を叩かれていました。この頃には前に担当した超人気球団の関係者からの情報が回ってきており、球団広報が選手に『小百合には1対1で近づかないように』と注意喚起していたのです。それでもガードが緩い選手を見つけては甘い声を出して近づき、男女の関係に持ち込む。ただ、年齢を重ねてきたことが響いてか、以前のように引っかかる選手、関係者は少なくなった印象がありました」(テレビ局関係者)
思うように取材ができなくなり、焦る小百合。それでも選手をすぐに押し倒す素行は相変わらずで、さらにとんでもないところに活路を見出したのだった。(続く)