引き分けを挟む6連勝で、阪神が今季初の単独首位に立った。2年連続の最下位から一転して首位を走っていた中日に、3タテを食らわせたのだ。
4月21日の試合は雨天で試合開始が53分遅れ、試合中も終始、雨模様。いつノーゲームやコールドゲームになってもおかしくない状況下、6回裏に佐藤輝明の3ランで先制すると、先発の才木浩人が7回を無得点に抑えたところでコールドゲームに。才木はセ・リーグ今季初の完封勝利となった。
その前の巨人3連戦は2勝1分だったものの、得点は1、2、2と低調なまま。中日戦ではその打線の状態がガラリと変わり、圧倒した。
「このまま独走でアレンパや!」と阪神ファンは前のめりだが、懸念材料がある。2軍の状況だ。
阪神2軍は週末、今年から2軍に新規参入したくふうハヤテに敵地のちゅ~るスタジアム清水で3タテを食らい、ウエスタンリーグの単独最下位に落ちてしまった。
「シーズン前にはぶっちぎりの最下位と予想されていた、くふうハヤテより下ですからね。阪神は今季1、2軍の入れ替えが極めて少ないのですが、2軍には上に上げたくなるような、目立った活躍の選手が見当たらないことが問題です」(スポーツ紙デスク)
チームの底上げをするには、2軍戦力の充実が不可欠だ。
(石見剣)