今季、最下位を独走する中日に不名誉な記録達成が迫っている。残り試合で「62得点」とらないと、シーズン通算「400点未満」になるのだ。
プロ野球界ではこれまでもシーズン400点未満は複数回記録されているが、いずれも試合数が130~140試合の時代のもの。2005年に146試合(現143試合)に増えてからは、まだ記録したチームは存在しない。
9日6日終了時点で中日は残り21試合を残し338得点(首位阪神は481得点)。今後は1試合あたり「2.95」得点を上げなければ400得点に達しない計算になるが、ここまでの122試合で1試合あたり「2.77」得点しか上げておらず、不名誉記録を完全に達成するペースだ。
スポーツライターが語る。
「大量得点のキモはやはりホームランですが、中日は今季57本塁打と12球団中で最下位。巨人の145本塁打の約4割では、今後も期待できないでしょうね。ファンもバンテリンドームの広さが恨めしいのではないでしょうか。昨年もシーズン終盤の残り試合14試合になって364点しか得点できておらず、ギリギリになってようやくペースが上がり何とか414得点を上げました。今季はかなり厳しそうですね」
来季、西武の山川穂高の動向が注目を集めているが、中日こそ三顧の礼で迎え入れるべきではないだろうか。豪快な一発をファンは求めているのだ。
(ケン高田)