阪神・岡田彰布監督が7月15日、甲子園での中日戦に延長戦で敗れると、6月25日以来、わずか20日で再び「取材拒否」を発動した。
「なしや言うてるやん!」
試合後、一塁側ベンチからクラブハウスに引き上げる通路で待ち構える報道陣に、岡田監督はこう吐き捨てた。球団関係者が心境を代弁するには、
「6月25日もDeNAとの首位攻防戦で3連敗を喫し、ほうぼうに八つ当たりしまくっていましたね。今回も2点リードで9回を迎えたのに同点に追いつかれただけでなく、延長戦で勝ち越されて敗戦。やってられへん、ってことやと思いますよ」
そもそもセ・リーグ最下位相手に得点できず負ける展開が、百戦錬磨の指揮官にとってはこの上ない屈辱で、
「セ・リーグの選手の間からは『中日戦は勝ち星がお買い得』なんて揶揄する声があちらこちらから漏れ伝わるほど、中日のチーム状況はよくない。ベンチを見ていても、立浪和義監督の顔色をうかがうような選手が目立ってしょうがない。思わぬ相手に足を引っ張られて、岡田監督は我慢ならなかったのでしょう」(前出・球団関係者))
このまま勝ち波に乗り切れないと、またも「取材拒否」の日はすぐやってくる──。