スポーツ

山口健治の“江戸”鷹の目診断「立川記念」

20150115ee

まくり合戦を制して平原の2連覇だ

 15年、東西の記念初戦の人気上位は新SS班で当然も、ビッグなお年玉を期待できるS1選手がいる。

 1月4日【日】から開催されている「立川記念」決勝戦(7日【水】)のメンバーをラインで予想すると──まず地元埼京勢は、平原康多後閑信一佐久間仙行。3年連続ファイナリスト入りしている佐久間は、地元のここでは気合いの入り方が違う。東日本はこの3者と、南関の和田真久留林雄一か。西日本は、中部の深谷知広浅井康太、近畿の脇本雄太村上義弘、そして中川誠一郎荒井崇博の九州両者に徳島の小倉竜二がつける。

 先行するのは脇本も、まくり勢の巻き返しは早い。

 ◎平原、○脇本、3番手評価が深谷と浅井。まくり合戦を制して、平原の2連覇濃厚だ。

「和歌山記念」(1月10日【土】~13日【火】)に出走予定のS級S班は、神山雄一郎村上博幸武田豊樹。武田は11年と13年に勝っている得意バンクだが、今回は地元地区勢が強力。足をすくわれる可能性も考えておきたい。

 武田の前に立ちはだかるのは、今年ブレイクを予感させる稲垣裕之。京都勢の機動型ナンバーワンであり、昨年2月松山全日本選抜で村上博の優勝に貢献。その後の活躍ぶりは特筆ものだった。レースの流れに応じて自在に動けるようになったのが大きく、本領を発揮するのはこれからだ。

 さて、並びと展開。地元地区は稲毛健太─稲垣─村上博。九州は吉本卓仁松岡貴久、中部は金子貴志志智俊夫。東日本は関東の武田─神山と北日本の新田祐大内藤宣彦。地元の東口善朋、長野の上原龍の勝ち上がりがありそうだ。

 主導権は京都両者がつけるだけに稲毛が譲らない。武田、吉本の仕掛けに合わせて、金子も発進。新田は最後方からになる。

 本命は番手まくり絶好の稲垣。久しぶりの近畿勢Vと見た。対抗の武田も差はなく、3番手評価の神山の突っ込みもある。

 伏兵は竹田慎一(富山・94期)、荒井春樹(長野・99期)、北川大五郎(大阪・103期)の3選手。竹田はS級2期目になり、マイペースに持ち込めば粘る。荒井と北川は初のS級だが、今年からギア倍数が3倍台に制限された。先行に有利で、記念初出場とはいえ、掛かってしまえばそのまま波乱の主役も十分。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能1/6発売(1/15号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」